代表挨拶

障害がある人にとっても、成人後は、やがて当たり前に自立生活が必要になってきますが、それをサポートする社会の資源が、まだまだ足りていません。親が亡くなってから慌てるのではなく、成人した後、少しずつ親元から離れていくのが自然な流れだと思います。

以前にグループホームの方から、ホームに来た人が、最初は毎晩泣いている、という話を聞き、胸が苦しくなりました。

私自身、重度の知的障害を持つ娘がいます。
健常の人より狭い世界で暮らしがちな障害のある人達も、当たり前に地域で暮らしながら、自然な形で巣立っていくためには「まず一緒に暮らしたい!」と思う仲間づくりが必要であり、女子会のような感覚で(もちろん男女問わずに)お泊まり会ができるショートスティの必要性を感じました。

そして、障害のある人に限らず、DV、いじめ、不登校、引きこもり、リストカットなどさまざま生きづらさを抱える子どもや若者と一緒に市民団体で活動するうち、引きこもりの若者に関しても同様の問題があることを知り、様々な立場の人が一緒につながり、支え合うことで、沢山の課題が解消できることに気づきました。

そこで、障害のある人のためだけではなく、若者等にとっての就労や生きがいづくりの場も併設し、ショートスティにとどまらず、グループホームやシェアハウスへ発展させていけたら、という想いで、ようやく開所にこぎつけました。

障害のある人だけではなく、若者や子育て中のお母さん、ご年配の方々など、地域の皆さまが気軽に集え、そして、皆さまに育てていただける場になればと願っております。

決して一方的に支援するのではなく、互いが支え合える関係を築きながら、子どもや若者が夢や希望を持てるように、誰もが安心して暮らせる地域を共に作っていきたいです。

どうぞよろしくお願い致します。

       代表 井村よしみ